僕たちはどう生きるか

森田真生

集英社

著者の森田さんは数学をテーマとした著作・講演活動などを行う日本の「独立研究者」です。数学からは離れたこの本の内容については写真の帯をご覧いただければと思いますが、12月2日のUoCイベントでいとうせいこうさんが「今年読んだ最高の2冊のうちの1冊」と紹介されていました。自分もここでのコメントのためにキーワードを抜き書きし始めたらいつの間にか写経のようになってしまったという啓示にあふれた本でした。

これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー ベストセレクション

SSIR Japan

英治出版

スタンフォード大学で創刊された「ソーシャルイノベーション」専門のメディアで発表された論文から、セクターや分断を越えて人々が協働して、より良い社会をつくるためのアイデアや方法論を10本厳選した書籍。そのプロジェクトで本当に目指すゴールとは?成功したプログラムの変化の方法論とは?大きなソーシャルインパクトを生み出すには?など、越領域の創造性の創発を通して「社会創造」を目指すUNIVERSITY of CREATIVITYにとっても大いに参考にしている一冊。

エレガント・シンプリシティ

(著)サティシュ ・クマール (翻訳)辻信一

NHK出版

思想家でエコロジスト、平和活動家で、1973年から2016年まで「リージェンス」誌の編集主幹を務めるほか、子どものための「スモールスクール」やおとなのための「シューマッハー・カレッジ」を創設したサティシュ さんの集大成とも言える思想をまとめたこの書籍。エレガントでシンプルな暮らしこそが、これからの持続可能な社会と、幸せに生きるための秘訣であることを、わかりやすく心に訴えかける言葉で書かれていて、1ページごとに勇気と希望をもらえる、手元に置いておいて、何度も読み返したくなる一冊。

9割の社会問題はビジネスで解決できる

田口一成

PHP

読みすすめながら、その理念と結果、可能性にワクワクが止まらず、もしもぼくがUoCにいなかったら確実に田口さんの門をたたき、自分に何をできるか考え始めていたであろうこの本。帯にもあるようにビジネスを手段として社会課題を解決するソーシャルビジネスを世界15カ国で40社展開し、売上55億円。数字もすごいが、その家族的なグループ企業の展開方法も興味深い。創造性で「社会創造」を掲げるUoCの仲間にもすぐに共有し、こういう会社が存在する中で、真剣に、ぼくらにしかできないことをやっていかなければと改めて思わされた本(Hide)。

Do It:

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト

E-Flux/ Revolver

多数の国際的展覧会だけでなく、無数のインタビュー本の出版もするなど、現代アート界で長年絶大な影響力を持つキュレーター、ハンス・ウルリッヒ・オブリストによる多数のアーティストたちの作品ではなく、まさに「Do it」何かをつくるためのインストラクション(指示書)を集めた本。インストラクションといえばオノヨーコの「Grape Fruits」も有名だが、この本に寄せられた73人のアーティストのインストラクションを使えば、文字通り誰でも何かをつくれる。アートのDIY化、民主化といえる。続編として地球環境を守るためのDo itも発売されており、興味ある方はそちらも手に取ってみてほしい(Hide)。

Come On!目を覚まそう!

エルンスト・フォン・ワイツゼッカー (著, 編集), アンダース・ワイクマン (著, 編集), 林 良嗣 (監修, 翻訳), 野中 ともよ (監修, 翻訳), 中村 秀規 (翻訳), 森杉 雅史 (翻訳), 柴原 尚希 (翻訳), 吉村 皓一 (翻訳)

明石書店

世界的に地球環境問題への警鐘を鳴らすきっかけとなった報告書『成長の限界』から半世紀を経て、ローマクラブ35名の英知が綴るレポート。人新生・SDGsの時代に、持続可能な社会に向けて、創造性で何ができるのか。まずは正しいファクトを知るところから始めよう(Hide)

DRAWDOWNドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法

ポール・ホーケン

山と溪谷社

世界をリードする科学者と政策立案者の綿密な調査に基づく、地球温暖化を「逆転」させる具体的な100の解決策を示した書籍の日本版。UoCの「サステナブルクリエイティビティ実践編」ゼミでもWSを行い、「Tokyo Urban Farming」や「Circular Creativity Lab.」「anohi」などのプロジェクトが生まれている。気候危機、地球温暖化が機になるけど、何をしたらいいかわからないという方にぴったりです(Hide)。