REPORT
Creativity Future Forum
2021.12.3 (FRI)
16:20 @
【アーカイブ】真実と信頼のテクノユートピア〜未来で私たちはどのようにして世界を信じればいいのか?
「メタバースには自然も細菌もいない。ある意味、究極の人間中心的な世界。人間同士が触れ合って、それ以外の世界がなくなってしまうかもしれない」(津久井五月)


「メタバースと自然は乖離していてもいい。別々の世界として、両方を良くしていきたい」(せきぐちあいみ)


「メタバースに期待するのは宇宙的な深み。人間が作りうる一番深い世界になれば、第二の自然になりえる」(津久井五月)


「物理的な接触じゃなくて、一つのアバターに二人で入ることが愛情表現になるような世界がくるかもしれない。そうなったときに人間の核とはなにかが問われる」(加藤直人)



SUMMARY 

 昨今、急速に注目を集めている「メタバース」。人間にとっての第二の現実、もしくは現実を超えたあたらしい世界になりうる概念だ。しかし、ディープフェイクやデータの違法なコピーなどの問題を解決仕切れていない現状において、メターバースに実在論的な根拠を見出すことは可能だろうか。
メタバースプラットフォーム「cluster」を運営しながら、脳とwebを接続する可能性を研究機関とともに探っている加藤。小説家としてSF的な思考から未来を構想する津久井。いわば加藤は「外側」から、津久井は「内側」から人間のあり方を拡張しようとする対照的な立場にあり、その両側を行き来しながらアートを生み出しているせきぐち。
せきぐちのパフォーマンスから始まったこのセッションは、三者三様の視点から多岐にわたる議論に展開。メタバースはクリエイターの理想を実現できるユートピアなのか、過度な人間中心主義が行き着くディストピアか。メタバースが完全に普及した未来では、現実の都市はどうなっているのか。そこに新しい価値は生まれるのか。その未来でアートが果たす役目とは。
聞く者の想像力を試すかのようなエキサイティングな対話の積み重なりから、朧げなメタバースの輪郭が見えてきた。