REPORT
Creativity Future Forum
2021.12.5 (SUN)
15:15 @ オンライン
【アーカイブ】Z寄席!超デジタル時代の落語実験室〜「考えるな、感じろ。感じるな、笑おう。」
「落語は、”人間がこんなに失敗するんだ” というアーカイブ」(伊藤耕太)


「落語はうまくいかないからといって、その人を排除しない」「わからないことは、わからないこととして残している」(Z世代の参加者たち)


「イジメとイジリは違うと思うから、そこに愛があるかどうかが大事」(みくる)


SUMMARY

音楽のストリーミングサービスが定着しつつある時代にレコードがメディアとして注目を集めているように、現代でも古いものや伝統のあるものに対する関心は失われていない。Z世代の若者と落語を聴き、笑いとともに落語について考えてみたのがこのセッションである。立川志の春が披露してくれた落語「金明竹」は登場人物同士のコミュニケーションの勘違いなどが滑稽であり、後半のまくしたてる口上が魅力の古典落語だ。
プロの話芸を堪能した後は、カタリストの伊藤耕太とZ世代の参加者たちも交えて登壇者全員でトークが展開された。伊藤が落語に対し、それが失敗のアーカイヴであることや、その失敗が繰り返され、伝染していくことが面白いと指摘すると、それを受け立川は、師匠である立川談志が、落語は人間の業の肯定で、弱さの賛美であると位置づけていたことを教えてくれた。トークに参加したZ世代もその感想を語った。上手くいってない人を排除しない落語の包摂的な部分や、分からないことをそのままで残していることなど、その独特な「了見」に対してそれぞれが感想を述べる。最後に参加者たちによる与太郎の似顔絵が描かれ、セッションは和やかな雰囲気で終了した。


ご報告)
「CREATIVITY FUTURE FORUM 2021」内セッション「Z 寄席!」に関して