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UoC「ニューエコノミー」領域フィールドディレクターの本橋が、この領域のファーメントを担う丸山氏、安藤氏をゲストに迎え、今後始まる活動について語った。現在世界中で問題になっている資本主義の限界は何故生まれたのか、そして創造性によってその閉塞感を打破できるのか。その可能性を追求する議論がここから始まる。
「私たちの創造力で新たな資本主義を考えていきたい、作っていきたい」(本橋)
「アダム・スミスの中にある可能性、本質を僕らはまだ引き出し切れていないのではないか」(丸山)
「経済社会におけるクリエイティビティとは、価値って何だろうかを見つけ出す、価値とは何かを創造していくこと」(安藤)
経済活動とは、人と人、人と企業、人と社会、さまざまなものを新しく組み合わせ、可能性を探して動かしていく営みである。新型コロナウィルスが与えた変革は、個人、企業、社会の全てにおいて、もう一度新しくつなぎ直すこと(Re Connecting)を要請している。このとき、創造性がニューエコノミーを生み出すことに寄与する。
丸山が手がけたテレビ番組、『欲望の資本主義』シリーズは、現代経済学者の重鎮、ジョセフ・スティグリッツによる「アダム・スミスは間違っていた」発言から始まった。スミスの本意を現在資本主義は正しく理解し、反映できているのだろうか? この発言が示すように、スミス、ケインズ、マルクスなど経済学における過去の巨人たちの思想を再度読み解くこと、どんな可能性があるのかを引き出すことが必要だろう。
その過程で、現在の経済学ではほとんど議論されていない「価値とは何か」についても考えていきたい。価値が市場の外で生成されるのではなく、価値を見つけ出すこと、価値の創造自体が新しい経済活動である、と考えるからだ。
「ニューエコノミー」領域では、「創造性資本主義の夜明け」をテーマとして活動を開始する。