REPORT
Creativity Future Forum
2021.12.3 (FRI)
18:30 @
【アーカイブ】ジャパンウェルビーイング ー私たちはどのようにして善い人間になれるのか…
「空手の形は『吸う』『吐く』の他に、『漏れる』『入れる』がある」(宇佐美里香)


「複数人でお経を読むときは呼吸を揃える。そうすると一体感が生まれる。無我にも通じている」(堀江利昌)


「呼吸の美しさは、心技体の中心に関わるかもしれない」(星出祐輔)


「二人で空手の演舞をするときは呼吸をあわす、組手では相手の呼吸を乱すことなのかも」(坂根裕)


「技術や心に終わりはない。教えられたことをやり通し、自分が納得できるまでやる。そして、周りにも納得してもらうまで究めていく」(宇佐美里香)


SUMMARY

 空手道、柔道、剣道、茶道など、日本には古来からさまざまな「道」がある。そういった「道」が歴史の中で培ってきた非言語的暗黙知を、現代のテクノロジーを使ってウェルビーイングに接続を試みるこのセッション。2012年にパリで開催された世界空手道選手権大会で優勝した際の、美しい演舞の映像からスタートした。
UoCがさまざまな「道」の熟練者を調査したところ、多くの人が「心技体」の「心」に重きを置いているというデータが出た。宇佐美も勝つためには平常心が重要と述べ、堀江は「心」は仏教とも通じ、「心」を追求することで思考や自我から解き放たれると指摘した。
こういった「道」のメカニズムを数値化するために、試行錯誤の末考案されたサンプルはなんと「手押し相撲」。データが取りやすく、競技者間に駆け引きがあることが理由だという。実際に宇佐美と堀江が手押し相撲で対戦し、その際の身体の状態、特に呼吸に着目して分析。経験に基づく呼吸に関する知見も色々と寄せられた。
「道」の中心は深淵で、まだまだ解明できるものではないが、その周辺が徐々に詳らかされていくスタートラインのドキュメントとなった。