REPORT
Creativity Future Forum
2021.12.3 (FRI)
21:00 @
【アーカイブ】美女と野獣とセクサロイド〜機械と人間の間に生まれる愛とは?
「身体性が代替可能になると、今まで自分の中になかった人格が生まれて、新たなフェティシズムが、男性でも女性でもない新たな身体感覚が生まれる。」(山田胡瓜|漫画家


「ロボットが人格を持つと、”It”でない人称代名詞で表現しなければならなくなってくる。それは”He”なのか、”She”なのか?」(藤堂高行|メディアアート作家)


「セクサロイドを作ることは、私たちが何にときめくか?を理解すること」(三浦竜郎|博報堂エグゼクティブクリエイティブディレクター)


「もし私がセクサロイドをプロデュースするとしたら、人間を模していない、新ジャンルかな。ピンク色のフワフワしたヤツ、とか」(紗倉まな|AV女優/作家)


SUMMARY

 モデレーターの三浦から、セクサロイドの登場にまつわる論点の整理があり、カタリストに話が振られる。『AIの遺電子』などの作品がある漫画家の山田胡瓜はヒューマノイドが人間の世界に入り込んだ仮想世界を解説し、目と眉が動くロボット「SEER」をつくったメディアアート作家の藤堂高行は宗教や経済、文化が性表現とどう結びつくのか語った。三浦からセクサロイドが女性に偏っている点について現役AV女優・作家の紗倉まなに話を振られ、紗倉は即物的な男性向けコンテンツに対し、ときめきや時間の共有、共感が大事だとされる女性向けコンテンツとは質が異なる点を解説する。それを受けて人間がセクサロイドにときめくのか、という話に進み、リアルさを追求していく中でぶつかる「不気味の谷」が見た目だけでなく心理的な側面もあるのではないかという議論になる。人間に似すぎない方がむしろ好感が持てたりすることや、惚れてしまうような反応の背後に作り手の意図を感じてひいてしまうのではないか、など。さらには機械との関係が変わると恋愛→結婚→子育てという今までの社会の要素を解体することも可能なのではないか、しかしそれが本当に望ましいのかという論点について検討がなされ、様々な論点を提供するセッションとなった。