「オフィストレーニングマシンよりも、リテラシーのない子どもでも使ってしまうようなジャングルジムみたいなものの方がソーシャルインパクトが高い」(佐野 文彦)
「コルクは断熱や遮音の性質があって、そういった素材の本質をねじ曲げずに活用していきたい」(北村 真吾)
「そのものが物質として持つネイチャー(特性)やチャームポイントをうまく取り出して、遊んだり楽しんだりするチャンス」(長岡勉)
SUMMARY
創造性でサーキュラーエコノミーを推進する「Circular Creativity Lab.」が、領域を超えたカタリストたちを招いて次世代の廃材活用を考えていく本セッション。
前半は事前に募集していた、複数の企業や団体の廃材・未利用材を活用したデザイン・仕組み・ビジネスのアイデアの審査結果が発表から始まった。東急電鉄の車両部品をオフィストレーニングマシンに生まれ変わらせるアイディアなどが最優秀案に選ばれた。なかでも、カーテン・カーペットサンプルを再活用した「みんなで作るバリアフリー図書『布絵本』」は、海外のコミュニティでのバリアフリー状況を取材した経験を元にしたアイディアが注目を集めた。
後半は、これらを実際に赤坂の街に実装することを想定したディスカッション。さまざまな属性の人々が集まる「街」という性質上リテラシーを必要としないように、オフィストレーニングマシンを大きな遊具にグレードアップさせて赤坂サカス広場に設置する案などが議論された。
「もの」は何層もレイヤーが折り重なって出来ており、一つのレイヤーが壊れてしまうと廃棄されてしまうが、その他のレイヤーに着目してみるとまだ「もの」として価値を持っている。こういった視点の転換こそサーキュラーコミュニティーには必要だという提起に発展した。














