REPORT
Creativity Future Forum
2021.12.2 (THU)
17:40 @
【アーカイブ】カーボンニュートラルと創造性② 〜2050年のディープテックと生活をSFプロトタイプする
二酸化炭素って本当にかわいいやつで、可能性の塊なんです。例えば、僕が今着てる白衣を燃やせば二酸化炭素になるじゃないですか。ということは究極を言えば、二酸化炭素の粒をプチプチつなげればもう一回白衣に戻るわけですよね。(村木 風海)


この地球上の問題を解決できればそっくりそのまま温暖化を止める技術で火星に住めるんですよね。というのは火星が二酸化炭素95パーセントの空気に覆われていて、おまけに資源がない。(村木 風海)


身近な温度のギャップでまずひとりひとりのカーボンニュートラルから始めて、今度は家族でカーボンニュートラルにして、事業をだんだん広げていくっていうのが面白い(能村 貴宏)


SUMMARY

 SFを創作し新たなビジョンを引き出すSFプロトタイピングという思考法が企業や大学などで採用されている。登壇する四人は2050年脱炭素が成功していなかった未来での小さな会社という設定で語り始めた。
まずは気候変動で崩壊した都市での人類の順応について。遺伝子変化する人類、木製自転車で移動する社会といった具体的なイメージが飛び交った。
続いてそのような未来にならないために各々新たな職業で何ができるかを話し合った。能村はエクセルギー(電気に替えられるエネルギー)クリエイターとして、個人が温度の高低差でエクセルギーを生む「パーソナルカーボンニュートラル」を考え、惑星保安官である村木は自身が回収したCO2を通貨にする二酸化炭素経済圏を提唱した。宮本は奇想予報士として、危機的ニュースも物語として伝えるのだという。
村木はCO2は可能性の塊だと語った。何であれ燃えるとCO2が出るのであれば、逆に考えればCO2から何にでも生み出せる可能性があると。それを踏まえた能村は分子レベルの3Dプリンターを提案し、村木はCO2から朝ごはんを作る機械を空想することで応えた。宮本が語るにはこうした話の弾み方こそがSFプロトタイプの成果だそうだ。