あたらしい世界制作の方法へ

あたらしい世界制作の方法へ

いよいよ、「Creativity=創造性」の時代が、幕を開けます。

この新しい時代は「3つの潮流」のインターセクションとして、特徴づけられます。


1. 今の時代だからこそ、人間が得意なことがある

1つ目は、テクノロジーの加速度的進化、すなわち人工知能やビッグデータ、IoTへの潮流です。すでにわたしたちの生活は、スマホとパソコンとサーバーによって、あらゆるシーンで統合的に演算されています。コンピューターの得意領域は、わたしたちの生活と仕事を「最適化し、効率化し、合理化する」こと。

そんな中で、人間に残される得意領域は、「Creativity=創造性」しかありません。

人間のもつ感情のみずみずしさ、おもしろがること、ワクワクすること、イメージングの力、言葉にならない美意識、そして愛。

コンピューテーショナルな世界において人間らしい特性を持って世界をグランドデザインするために、わたしたちは創造性をもっと突出させなければなりません。特にこれからの子供の教育には、創造性が基幹になってくるでしょう。


2. 企業は、生産管理から価値創造へ

2つ目は、企業が「非連続成長」を求め始めたことです。インターネットやスマホが国を超えて人間の行動をかたどるように、世界経済は「均質化」の方向に向かっています。均質化は、一見それぞれの業界の安定成長を保証するように見えますが、実は少数の「プラットフォーマー」以外の利益率を低減させる傾向にあります。そんな中、洞察深い経営者や投資家は、次のプラットフォーマーになるべく、世界を一変させるようなイノベーションやアイディアを全力で探し始めています。企業の生産性だけでなく、従業員の働き方も含めて、これからの経営の争点は「生産管理」から「価値創造」へと急速にシフトしていきます。その源はやはり、創造性です。


3. 日本という文明プラットフォームの真髄

最後に、日本という文明システムへの新しい期待感が挙げられます。令和が明けました。太古から現代までつむがれた日本独特の美意識、禅や道に宿る心技体、縄文から受け継がれるアニミスティックな世界観、鎌倉時代に隆盛した仏教美術、室町・安土桃山に花開いたジャパン・バロック、江戸時代に結晶化された庶民的ユーモア、日本食における風土とイノベーション、世界を席巻するファッション、漫画やオタクに象徴されるフェティシズム・・・と、日本の創造的な因子は、枚挙にいとまがありません。これらすべてが今、アートとサイエンスの融合によってさらなる成長への起爆力を秘めています。国土にも資源にも限りがある日本の競争力の源泉も、やはり創造性なのです。


創造性の研究機関をつくろう

ところが、世界を見回しても、ここまで重要なはずの「Creativity=創造性」という領域に特化した研究機関は、これまでにありませんでした。なぜなら創造性とは、アートや音楽や文学はもちろん、建築、エンターテインメント、プロダクトデザイン、エンジニアリング、ブランディングから、創発教育や科学発明にいたるまできわめて広範囲なジャンルに及びながら、同時に概念構築→アイディア→技術への昇華、あるいは発想において演繹と帰納を入れ子構造で繰り返すという、きわめて散逸的で非言語的な特性を内包しているために、体系立てられた学問化が不可能だったからです。領域を絞れば全体性を失い、全体を目指せば専門的な深度を失う。世界制作の根源なのに掘り当てづらい、というまさに「文明の奥義」のような特徴を持っているのです。


部分最適を超えて、大きな文明観を

しかし、そもそも、わたしたちが生きるこの世界は、本当に体系立てられた世界なのでしょうか。はたして専門性を足し上げた全体が、計画的にこの世界を作っているのでしょうか。人類の学問は、2600年ほど前にギリシア哲学に端を発し、万物の根源にもとづく「全体知への探求」から始まりました。その後、近代のデカルト登場以降、学問は急速に分化し、近代以降は自然科学、社会科学、人文科学へと分岐し、そこからさらに専門領域に掘り下げて研究することで、その足し上げによって世界を把握しようとしてきました。その結果、文系、理系、芸術系という大きな壁ができました。細分化は「部分の解析」には成功しましたが、一方で結合的な美意識や大胆さをもつ「全体への躍動感」は失われました。一言で言えば、今、部分最適が進みすぎて、文明観と人間観が脆弱になっているように感じるのです。どれだけ科学やテクノロジーが発展しようと、人間を機械やコンピューターの一部のようにあつかう未来が面白いわけがないのです。


すべての人類は、
生まれながらに創造的である

だとすれば、あらためて「この世界」を、職種や業界の壁を超えて多様な美意識や発想力が、生命的なニューラルネットワークのように出会い、衝突し、化学反応を起こし、更新しつづける「動的アーキテクチャ」と捉えなおすことができないだろうか。創造性は、たしかに学問的にはつかみづらい。しかしそれを乗り越えて、「すべての人類は、生まれながらに創造的である」という信念をもって、越領域的に研究、編纂することで、未来への応援歌にできないだろうか。


『新しい世界制作の方法』へ

ポストコロナソサエティ、第4次産業革命、そしてニューノーマルにむけてひとりひとりが新しい物語と感動を探している今こそ、人類最大の資本であるCreativityを「新しい世界制作の方法」として見つめ直し、再構築したい。このような衝動から、わたしたちは、この秋、創造性を包括的に研究実験する機関『UNIVERSITY of CREATIVITY(ユニバーシティ・オブ・クリエイティビティ)』を設立します。

文明の全体的進化へ。

人間の原点進化へ。

ハダシの先端思想へ。


さあ、怪物を起こしに行こう。


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産官学民を超えて、
新しい世界をプロトタイプする 実験&実装

学者とデザイナーと企業開発者と、
専門領域ごとに研究と企画を深める

新しい世界制作のために、
越領域の才能が出会う「創造知の根っこ」

産官学民を超えて、
新しい世界をプロトタイプする
実験&実装

学者とデザイナーと企業開発者と、
専門領域ごとに研究と企画を深める

新しい世界制作のために、
越領域の才能が出会う「創造知の根っこ」

UoCでは

ひとの夢想を大切にしています


テーマの横断性と創発的刺激を最大化するために

従来の一方的な座学授業を行わずに

「対話」と「研究」と「プロトタイプ」を中心に行います


「Mandala」では

職種や世代を超えたさまざまな参加者とともに

新しい世界制作の方法について

公開ブレストを重ねていきます

もちろん学生さんも大歓迎です


「Ferment」では

「創造性全史の研究に加え

これからの社会に非連続成長を生む領域ごとに

創造性の研究と企画を進めます


「Play」では

UoCが街に出ます

産官学民の連携によって地域創生や教育開発、

ソーシャルイノベーションの実験を行います

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UNIVERSITY of CREATIVITY ビジュアルコンセプトブックが完成。 創造性の研究機関の土?となる世界観(Philosophy)と、 そこから芽吹くアイデアの種がぎゅっと詰まった一冊。 キャンパスにいらした際には、 ぜひ直接手に取り、触れ、感じてください。

UNIVERSITY of CREATIVITY

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