2021.12.28

Creativity Future Forum

【レポート】DAY2 CREATIVITY TECH FUTURE

このDAYは、最新テクノロジーを紹介するいわゆるテックカンファレンスとは異なります。テクノロジーはあくまで切り口として、人間性と創造性に関するトークを中心にしています。テクノロジーの進化に伴って人間、そして社会の何が変わり、何が変わらないのか。テクノロジストに限らない、トークテーマに関わる有識者やSF作家、アーリーアダプターの方々を始めとしたカタリストによる対話を通して、作りたい未来、作るべき未来の幅を拡げることを試みます。

原谷 健太

#テクノロジー  #人工知能と創造性  #technology  #IoT  #AI 

DAY2 Channel 1 アーカイブ


  • 『【DAY2】CREATIVITY TECH FUTURE オープニング』0:10:02
  • 『真実と信頼のテクノユートピア 〜未来で私たちはどのようにして世界を信じればいいのか?』0:17:03
  • 『特別授業 KUKAI in 2050』1:35:46
  • 『ジャパンウェルビーイング 〜私たちは、どのようにして善い人間になれるのか?』2:27:50
  • 『テック×身体性×文化の未来』3:47:48
  • 『美女と野獣とセクサロイド 〜機械と人間の間に生まれる愛とは?』4:53:55



  • 『【DAY2】CREATIVITY TECH FUTURE オープニング』0:09:58
  • 『真実と信頼のテクノユートピア 〜未来で私たちはどのようにして世界を信じればいいのか?』0:16:58
  • 『ソーシャルイグジスタンス 〜インターネットにおける私たちの社会的な存り方とは?』1:38:52
  • 『YOGA 創造性と呼吸』3:14:52
  • 『笑う未来洞察 〜あるかもしれない未来を笑おう』3:38:53
  • 『美女と野獣とセクサロイド 〜機械と人間の間に生まれる愛とは?』4:53:50


新しいロマンスを探して

テクノロジーになぜ私たちは夢を見るのでしょうか。この技術の先にはこんな社会があるかもしれない、こんな生活が生まれるかもしれない、そんな想像をすることは、未来への希望を生み、それが現在を生きる原動力になります。このDAY2 CREATIVITY TECH FUTUREでは、そんな未来への期待と好奇心を多く生み出せることを願い、各セッションの企画プロデュースをしていました。結果として、少なくとも僕自身にとっては、さらに未来にワクワクと、そしてしんみりとできる内容が多々あったと感じます。これがより多くの視聴者の皆様とも共有できていれば、とても嬉しいことだと思います。

またこのDAYの企画では、多くのものは次の異なる三者の対話をフレームとしていました。①そのテーマに関連するテクノロジスト、②そのテーマに関連するSF作家、③そのテーマに関連する実践者あるいは有識者。それぞれ、テクノロジーをつくる人、想像する人、使う人、という構造を意識していました。そしてモデレーターとして、生活者代表としての博報堂関係者を立てました。同じテーマをこの異なる複数の視点から語り合うことで、お互いに新たな発見を獲得することを意図していました。

はじめは、領域が本当に異なる方々であったため、トークが成立するかという不安も感じていましたが、結果としては、それぞれがそれぞれの視点で未来を楽しみに思える結果となっていたように感じます。セッション後にカタリストの方々が少し仲良くなっているように感じた点が、とても喜ばしいことでした。


主なトークセッションの紹介

「真実と信頼のテクノユートピア」では、メタバースの普及によって機能性が失われた物理的な都市の荒廃や、個々人が自分の幸福に最適化されたメタバースに住む未来が描かれました。これらはともするとディストピア的に受け取られがちですが、荒廃した物理的な都市は万人が使える遊び場になるのではないか?個々人に最適化されたメタバースを巡る楽しさが生まれるのではないか?など、これらの中に潜むユートピア性が議論された点が印象的でした。


「ソーシャルイグジスタンス」では人体以外のインターフェースを通した人の在り方について、議論がなされました。社会における私たちの役割や存在意義が、テクノロジーによってどのように拡張されうるのか、これからの社会においてそれがどのように人を強くするのかという議論が印象的でした。僕自身もOrihimeが使用されている分身ロボットカフェ DAWN ver.βに伺った際、衝撃を受けました。社会との接続が少ない人は、そもそも社会において不可視であり、気づかれにくい。まだ多くの人が気づいていない、新たな社会と人のアクセシビリティ拡張はとても重要なことだと思います。


「ジャパンウェルビーイング」はUoCの道テクプロジェクトの進捗報告という意味合いが強かったのですが、呼吸についての議論に多くの可能性を感じました。後日、空手の演舞を直接拝見する機会があったのですが、実際に演舞の要素として呼吸が大きな要素であることを実感しました道テクでは今後も呼吸の解析を軸に、他の道も含めた研究を進めていきます。


「笑う未来洞察」では、お笑い芸人の思考力に大きな感銘を受けました。トーク内においても触れられていましたが、予測される事象だけではなく、そのディテールまで妄想しきることで、人間がそれにどのような感情を抱くのかというシミュレーションができていたと思います。また、このコミカルシンキングとでもいうべき手法は、既存のビジネス文脈での未来洞察においても有用であると感じました。「べき」論ではなく「したい」論は企業やブランドの意志を強くします。その「したい」を今までの未来洞察以上に生み出しうる手法になり得ると思いました。


「美女と野獣とセクサロイド」では、ある種のタブーとされがちなテーマを扱っていたため、人によっては不快に感じられる内容になるのではないかとやや心配もあったのですが、杞憂でした。結果としては、人間のときめきとは何かという議論や、その延長にある家族という生活単位に関する破壊的な示唆が得られた点が、とても興味深く感じられました。また、紗倉さんのファンの方々が、SNSで藤堂さんのSEERをカワイイと言っているのがとても印象的でした。少なからず、一部の視聴者の方々にとっての新たな出会いのきっかけとなったのではないかと思うと、とても嬉しいことです。


最後に、カタリストとしてご登壇いただいた皆様には多大なる感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。


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[DAY1]BUSINESS FUTURE 全9セッション
[DAY2]TECH FUTURE 全9セッション
[DAY3]EARTH FUTURE 全12セッション

[DAY4]Z FUTURE 全9セッション