2022.4.1

Sustainability

【連載】ISSUES Vol.2: TABLE FOR TWO

創造性で社会を変えるために、いま取り組むべき課題とは?社会課題に最前線で取り組むNPO・NGOなどの団体によるリレー連載。

#【連載】ISSUES   #SDGs  #サステナビリティ 



はじめまして!


TFT事業開発マネージャーの張一華です。
学生時代に社会起業家に出会ったことをきっかけに、商社での勤務を経て、2014年からTFTで働いています。

TABLE FOR TWOは、直訳すると「二人のための食卓」。

先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトのもと、世界規模で起きている食の不均衡を解消し、開発途上国と先進国双方の人々の健康を同時に改善することをミッションに活動しています。

「自身のために楽しみながら参加することが、誰かのためになる」という無理のない社会貢献の形に共感してはじめたTFTの仕事ですが、仕事を通じて、自身の食や健康への向き合い方にも変化があり、本業の傍ら、村に移住して薬膳茶房や暮らし体験宿を営みはじめました。

グローバルな視点と地域からの視点、両方を持ち合わせることで、全ての人が心身ともに健康でいられる世界をつくっていきたいと思っています。


いま取り組んでいる最大の課題は?


TFTが取り組んでいる課題は世界的な食の不均衡の是正です。

現在、世界の約75億人のうち、約8億人が飢餓や栄養失調の問題に苦しむ一方で、20億人近くが肥満など食に起因する生活習慣病をかかえています。

TFTの支援先でもあるアフリカ・アジア諸国では、飢餓の蔓延率は元々高い傾向にありましたが、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてさらに急増、アフリカでは、人口の21%が栄養不足であり、これは他の地域の2倍以上となっています。

一方で、日本をはじめとする先進国では、外出自粛や在宅勤務の増加に伴い、栄養過多や運動不足が問題となっており、生活習慣病予備軍の人口増加が懸念されています。

TFTが創設以来取り組んできた肥満と飢餓は、今なお世界共通の大きな課題であり、解決のためには大きなうねりが必要だと考えています。


その課題に向けてどんな活動をされているのか?


TFTでは、肥満や生活習慣病予防のためにヘルシーな定食や食品を購入いただくと1食につき20円の寄付金がTFTを通じて開発途上国の子どもたちの給食になる「TABLE FOR TWOプログラム」を中心に、健康的な食生活や運動習慣を推進しながら給食寄付をするプログラムを多数展開しています。


近年、力を入れているのは、心と体の健康増進につながる寄付つきウォーキングイベントや、褒め合ったり感謝の気持ちを伝え合うと寄付につながる褒め活など、企業・団体が主体になって取り組む、社員の健康づくりと寄付を合わせた活動です。

また、個人の方が自宅からでも気軽に参加できる取り組みとして、おにぎりにまつわる写真をSNSや専用サイトに投稿すると1枚につき給食5食分が協賛企業から寄付される「おにぎりアクション」も、毎年秋に開催しています。


いま、どんなクリエイティビティが必要か?


TFTが取り組む食の不均衡という現状は、NPOやNGOだけの力では解決できない問題で、社会で大きなうねりをつくっていかないと変わりません。

これまでも志をともにするたくさんの法人・個人の方が、企画を立ち上げ、活動の輪を広げてくださいましたが、私たちが必要としているのは、皆さんの自由な発想力と企画力です。

TFTのプログラムは、自分自身が健康になれる、楽しめる活動、気軽に参加することの出来る社会貢献活動であり、アイデア次第でいくらでも応用できるのが特長です。

ぜひ、まずは既存のプログラムに参加してみていただいて、その上で、皆さんの職場や学校、身の回りで応用できる可能性を考え、行動してみていただけたらとても嬉しいです。

Catalyst
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張 一華
TABLE FOR TWO事業開発マネージャー

名古屋大学農学部応用生命科学科卒。在学中、栄養生化学の研究と地域の課題解決に取り組む若手起業家の支援活動に携わる。総合商社での勤務を経て、2014年にTFT入職。新規事業の立案・営業、デジタルマーケティングを得意とし、幅広い業務に従事。近年は、TFT主催のソーシャルアクション「おにぎりアクション」のプロマネを務める傍ら、長野県小川村へ移住。暮らし道具づくりと薬膳のお店「11.colaboratory」の店主として、地球や人に優しいサステナブルな暮らし方も発信中。

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