2021.11.16

Human Creativity

【連載】Z EYES トビタテ!Z世代の視点 Vol.1

この連載は、UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC) × トビタテ!留学 JAPAN*の協働によるプロジェクトです。トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム奨学生(以下、トビタテ生)が、その様々な渡航先で何に注目したのか? 帰国した今、何に注目し、これから何をしようとしているのか? Z世代と呼ばれる彼らが注目する "創造性の種"が、みなさんの発想の転換や何らかのアクションにつながれば幸いです。

プロフィール

トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム大学生コース11期生、2019年留学。エシカルファッションをするためにドイツに留学。留学先ではファッション産業の歴史だけではなく、過去に起こったファッションの変化などを事例を交えて幅広くエシカルファッションを研究。現在は、マーケティングやイベント企画などに興味を持ちインターンとして働いている。将来的にはアパレル産業にインパクトを与えることを人生のミッションとしている。

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留学中に感動したモノ・コト、その中で感じたクリエイティビティとは



私が留学先で感動したのはVINOKILOです。このVINOKILOは、古着をブランドの価値で売るのではなく、量り売りをするサービスになります。したがって、もし定価が10万円以上するハイブランドの衣服でも、同じ重量の衣服と同じ値段になります。このサービスを知って私が感動したことは、売り方を工夫するだけで消費者の衣服を購入する際の指標にインパクトを与えることができるところです。全く同じ白いTシャツの場合、どれだけ悪いコットンを使っても値段設定はブランド価値によって変わっていきます。しかし、VINOKILOのように価格設定の軸を重量にすることで消費者にその衣服にどういった素材が使われているのか、どういった縫製をしているのかなどを考えさせることができます。誰にも真似できない大それたことをするのではなく、全ての人が認知している仕組みを、少し変化を加えただけで消費者に気づきを与えたことにとてもクリエイティビティを感じました。



帰国後・最近感動したモノ・コト、その中で感じたクリエイティビティとは



私が帰国後に感動したのは生デニムです。この生デニムは、通称ノーウォッシュデニムと言われ、デニムを作る過程で行われる「伸縮防止加工」や「人工色落とし」が行われていないデニムのことを指します。このデニムを買って私が感動したことは、衣服を“育てる”という考え方を身に着けることができたことです。この“育てる”とは、一つの衣服に愛情を込めることを指します。この生デニムでは、一般的な洗濯機を使った洗い方をするとすぐ縮んでしまいます。そのため、手で水洗いをしなくてはなりません。私は人生で一つの服にここまで時間を費やしたことがありませんでした。しかし、水洗い後そのデニムを履いてみると、着ているにも関わらず「次はどこにきていこう」、「これくらいの色にしたい」などを一つの衣服をとても考えられるようになりました。その後も衣服を購入する際に、以前はデザインが決め手でしたが、その衣服のデザイン以外の特徴や機能に魅力を感じるようになりました。私はたった一着の服を買っただけで、衣服を購入する際の考え方に変化をもたらしたことにクリエイティビティを感じました。



私にとってのクリエイティビティとそのクリエイティビティを今後どう活かしていきたいか


私は自分の価値観や考え方を変えられる経験をクリエイティビティだと感じます。23年間生きてきて、ファッションの領域だけでここまで意識が変わりました。私はまだ出会っていないだけで、このようなクリエイティビティを持つ物や体験はたくさんあると思います。また二つの感動した経験に共通する事として、瞬間的に考えや価値観が変わるのではなく、時間をかけてゆっくりと変化していきました。
 
また、私はそういったクリエイティビティが含まれた物や体験を提供する側にも回りたいと考えています。そのためにも、ファッション産業に含まれる社会問題だけに目を向けるのではなく、ファッション産業以外の産業にも目を向けていきたいです。その中で、どうすればクリエイティビティで、その社会問題に関連する人に気づきを与えられるのか考えていきたいです。


自分を表すハッシュタグ

#優しい #おしゃべり #笑顔
 

尊敬するヒト・モノ

森岡毅さん(マーケター)
P&GからUSJに転職をし、USJをV字回復させた立役者。
著作:「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか」

 

最近感じたクリエイティブなモノ


掴めないものを探す方が難しいから。


*トビタテ!留学 JAPAN とは
文部科学省の官民協働留学促進キャンペーン。若者の留学機運を高め倍増する目標を掲げて2013年にスタート。主な取り組みである「日本代表プログラム」は、100%民間の寄附を財源とし、民間企業約250社から121億円以上の寄附を受け、返済不要の奨学金でサポートする留学支援制度です。既に約9,500名以上を選抜し約100か国に留学しています。その他、高校生向けの海外関心喚起施策「#せかい部」を展開するほか、オールジャパンで留学を応援しています。
https://tobitate.mext.go.jp