2023.1.16

Sustainability

【連載】Sustainable Sketch by サスデイラボ Vol.6 : サステナブル・サードプレイス

サステナブルドリーマーズなクリエイティブ集団「サスデイラボ」が、エスキースから試作制作までをこなせる職能を活かし、サステナブルな社会をつくるプロダクト、仕組みや思想につながるようなアイデアを提案する連載。

#【連載】Sustainable Sketch 


「サードプレイス」という言葉を聞いたことはあるだろうか。自宅を第一の場所、職場や学校を第二の場所、この二つの場所を往復するだけの生活ではない第三の場所を「サードプレイス」と呼ぶ。アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグによれば、「サードプレイス」は、趣味の場であったり、息抜きしたり、心安らぐ場所のことであり、1人で通うお気に入りのカフェ、音楽仲間と集う場所、一緒に体を動かすサークルなどがある。コミュニティが疎遠になっている現代社会、とりわけ都市部において重要であり社会全体としての心の豊かさを育むとされている。

既存の遊園地や文化施設とは少し異なるニュアンスのサードプレイス。今後、サードプレイスへの関心は高まりそうだ。

そこで、サスデイラボによる省資源、省エネルギー、自然を満喫できるサステナブル・サードプレイスをご覧いただきたい。



Sustainable Sketch 01:夕日シアター



夕日が美しく見える場所に設置されたスピーカー内臓の「枠」。様々な名作チェアが置かれており、映画のように夕日を愛でることを楽しむ場所。

 

M子:季節が良ければいいわね!友達とおしゃべりするもよし一人で過ごすのもよし。

 

 

Taka:夕日もいいけど、空もいいよ



S ustainable Sketch 02:雲見鏡(くもみきょう)



ヘッドマウントディスプレイ型の段ボールフレーム。フレームから雲を見ることができる。

双眼鏡や望遠鏡といったアウトドアを楽しむ選択肢に加えたいアイテム。

 

M子:空を見るためだけのもの?倍率とかあるの?

 

Taka:シンプルに枠から空を見るだけ。

 

M子:昔の貴族の遊びにありそう(笑)

 

Kaji:昔のお金持ちの遊びと言えばゴルフかな。こんなゴルフはどうやろ?




Sustainable Sketch 03:一本気ゴルフ



使用するゴルフクラブは1本。その1本でシャフトの伸縮やヘッドの取り換えもする。持参する際のクラブの重量は大幅に減るとともに、使われる材料(資源)も減るカジュアルなスタイルのゴルフ。接待ゴルフではなく、純粋にゴルフを楽しむ人同士が集う場所。

 

M子:軽やかな感じで女性にウケそうなゴルフの提案ね。

 

Kaji:遊びといえば、こんな遊びもあるよね。




Sustainable Sketch 05→04: スローギャンブル



モーターボートならぬ足こぎ式の白鳥型ボートの競艇。

 

M子:ギャンブルのイメージが変わるわね(笑)

白鳥型ボートは遊園地にあるやつよね。

 




Sustainable Sketch 06→05:遊び発電



子どもも大人も遊具を使って発電できる公園。発電はアクティブティという考え方を提案する公園。発電した電気は蓄電池に貯めて日常的に街灯に使うほか、非常時の電気としても使う。

 

M子:発電しながら遊んだりおしゃべりできたりする場所かあ。いざという時にもいいわね。

 

Taka:いざという時には、こんな車があったらいいと思う。

 




Sustainable Sketch 07→06:home/camp




キャンピングカーのスペック競争とは一線を画すモビリティ&ツール。ラグジュアリーなインテリアや設備の充実という方向性ではなく、家で使っているお気に入りの道具類をいかにコンパクトに積み込めるかを重視したデザイン。テーブルの木口には調理器具等をかけれるようなフックや穴がある。貯水槽がついており、生命維持に欠かせない水も一定量運ぶことができる。

 

M子:キャンプと日常を行ったりきたりできる車と道具ってわけね。

 

Taka:キャンプってサードプレイスだと思う。

 

Kaji:市民農園もサードプレイスよね。

 




Sustainable Sketch 06→07:農業パーク


子どもが持っても持ち運びできるコンパクトで軽量な耕運機を貸し出す市民農園。

ポップな色やデザインにより作業の楽しさを表現。

 

M子:土いじりってストレス解消に効果があるらしいわね。

 

Kaji:土いじりといえば、こんなんもある。

 





Sustainable Sketch 07→08:泥んこアフター(大人の砂場)



大人が気兼ねなく、心置きなく、納得のいくまで泥んこになることができる砂場。穴掘り、トンネルづくり、ケーキづくり等、様々な創作活動ができるともに、土に触れることでストレス解消効果も期待できる。

 

M子:シュールね。

 

Kaji:案外、こういう場所ってないよね。

 

M子:都心にはないわね。田舎の方にはいくらでも空き地はあるけど、人の目は気になるわね。


Kaji:ここは遊び場ですよ、と線引きすれば流行るかも。

 

M子:そうかしら・・・・。

 

 

いかがだっただろうか。

近年の研究結果によれば、自然を感じられる環境下で過ごすことや土に触れることが免疫機能の増強につながったり、森林の香りの成分がリラックス効果に影響を与えたり、鳥のさえずりがストレス軽減に効果的だということが明らかになっている(※)。

私たちにとって、気分転換やリフレッシュ、ストレス解消は欠かせない。

さらに、自分らしさを体現できるサードプレイスも重要だ。そこに新しいアイテムの提案があることで、より身近な場所がサードプレイスになる可能性を秘めている。

※環境省ウェブサイトより(https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/pick-up/health/

 

 

 

●Profile

サスデイラボ:

2021年5月に結成。サステナブルへの探求心を認め合い、研究と実践を行うクリエイティブ集団。評論するよりアイデア出そうが暗黙の了解となっている。穏やで熱く、駄洒落好きな面々。

Taka:早川貴章(プロダクトデザイナー/ http://chodesign.jp

Kaji:梶本博司(プロダクトデザイナー/ http://hiroshi-kajimoto.com

Ippo:古小路一歩 (インテリアデザイナー/ https://www.hutocolo.com

Syota:組地翔太(プロダクトデザイナー/ http://www.kumijidesign.com/)

M子:早川昌子(環境NGO/「古民家びと」編集長https://cominka.jp