2021.11.4

AI, Big Data and IoT

AI RAPPER PROJECT

AI RAPPER PROJECTは、
ラップという言葉とリズムを掛け合わせて表現する、
人間のクリエイティブな行為に着目。
そのスキルを論理的に要素分解、アルゴリズムに落とし、
誰もが利用できるAIシステムとすることを目指しています。

「言葉をどうビートに乗せると気持ちいいか?」
このラッパー独自の思考回路の研究から、プロジェクトはスタート。
フロウと呼ばれるラップ独自の歌いまわしがラップたらしめる要因であると捉え、
デジタルテキストを瞬時にビートに乗せることを可能にしました。

ラップスキルをAIで再現可能にすることで、
社会のさまざまな場面に活用・インストールできないかと研究。
伝えたいことを秘めるすべての人が、ラップで意思伝達ができる世界を目指します。

堀 紫

#BigData  #AI  #technology 



STUDY_01

CALL AND RESPONSE MACHINE
AIが任意のテキストに対してフロウ(リズム)を自動生成。それに対してどこまで人間がついていけるかを検証する。



AIが任意の13音以内のテキストに対して、16分音符や3連符などでランダムに自動生成した楽譜を、即座に当てはめて発話させる。
それに対して、コール・アンド・レスポンスのように人間が真似をし、どこまでAIのリズムについていけるかを検証。AIによる変幻自在なフロウの応酬を体感する。

開発陣が実際に行ってみると、発話するときの1音1音のテンポに敏感になっていき、リズム良く話す訓練になるのでは?という仮説が生まれた。

今後、人間が発話したリズムとAIのリズムとのシンクロ率をジャッジするシステムを開発し、将来はゲームセンターや家庭内に向けてのコールアンドレスポンス・ゲームとしてのリリース。さらには、発話訓練や、言語習得の分野へ役に立てられないかと検討している。



STUDY_02

NEWS RAP
ニュース原稿にAIが自動でフロウをつけRAP化。デジタルテキストが音楽になった時の感じ方を検証する。



ニュースや小説、学問の暗記事項や化学式など、音楽的要素のない
文章や文字列にフロウを与えてみるチャレンジ。
デジタルテキストを1小節ごと、12〜16音のランダムな音数に区切り、
各音にアルゴリズムに沿ってリズムを割り当てていく。
それだけでなく、設定した母音の後に休符を挟むことでその音を強調し、
韻の響きを付加。よりラップらしさを高めるということにトライした。

つまらない文章でもラップになると、何と言っているのか先が気になり、
耳を傾けて集中して聞こうという独特の感覚が生まれる。
将来は難しいニュースや外国語、試験勉強など、
ラップ化することで聞きたい欲求が生まれるような、
新しいテキストコンテンツの楽しみ方など、言葉の新たな価値化を目指したい。



STUDY_03

ENDLESS RAP
韻検索、歌詞生成、譜割生成、歌声生成システムを組み合わせ、AIが無限にラップを生成する。



韻検索、歌詞生成、譜割生成、歌声生成の4つのシステムを連動させ、
無限にラップを生成する試み。

まずは韻を踏める2つの単語をピックアップし、
そこから逆算して意味的に付随するワードを抽出するという手順を辿る。
そうして膨大なデータベースから韻を踏んだリリックを構築していく。

ここで、AIの作詞は人間の思考では思いも寄らない言葉の組み合わせが
生まれることが多々ある。そんな時、そこに意味を見出してしまう
脳の性質を実感し、通常ではあり得ない自己の創造性に出くわす瞬間を体感した。

今後、人間には真似できない「ラップの無限生成」の精度を上げつつも、
日常や取り沙汰されることの無い言葉をソースにラップ化するなど、
AI RAPの言葉の取り合わせの妙を利用して可能性を広げていきたい。

Catalyst
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貴田 達也
エンジニア

Whatever inc. 理系メガネのプログラマ。約10年さまざまなテクノロジーを駆使し表現の裏方。人工知能ラッパーピンちゃんを過去制作。今日も感謝して叩くキーボード。

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マチーデフ
ラッパー/ラップクリエイター

渋谷区生まれ幡ヶ谷育ち、メガネのやつは大体友達。1997年にラップを始め、5人組ヒップホップグループ「オトノ葉Entertainment」のラッパーとして数多くの作品をリリース。2014年にソロとなりアルバム「メガネデビュー。」を発表。自主制作ながらiTunesヒップホップアルバムチャートで1位を獲得した。また「ヒプノシスマイク」や、映画「ブラック校則」、「PS4 LINEUP Music Video」(ACCゴールド受賞)など様々なラップ企画において作詞や監修を務め“ラップクリエイター“としても活躍。その実績は累計100件を超える。さらに毎週複数の専門学校で授業を行う“ラップ講師“でもある。

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横井 優樹
映像プラナー

熊本出身。東京藝大映像研究科卒。 広告で空間の質を上げるため、映像やインスタレーションのディレクション、デザインを行う。 nobodyknows+を知って以来、何かとラップに縁があります。

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小山田圭佑
データサイエンティスト・AIエンジニア

筑波大学/大学院 社会工学専攻卒。AI技術(機械学習や数理最適化など)のビジネス / クリエイティブ領域応用に従事。コーディングのお供にヒップホップは欠かせない。

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堀 紫
UoC フィールドディレクター

HAIデザイナー / リサーチャー 東京大学大学院にてメディアアート制作や、コミュニケーション状況の可視化などのゲーミフィケーション研究に従事。博報堂にて、インタラクティブライブ演出などの体験設計、WEB制作や、VUIガジェット「Pechat」のメインプランナーとして、企画・開発ディレクション・HAI(Human-Agent Interaction)設計などを行う。未踏人材育成事業 / 科学研究費助成事業 採択。2017 ACC TOKYO CREATIVITY AWARD インタラクティブ部門、2018文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門優秀賞 受賞等。

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木下 敦雄
UoC プロデューサー

1989年生まれ。横浜出身。学生時代は、水上スキーに熱中し、学生日本一を経験。 2012年慶應義塾大学を卒業後、博報堂に入社。 営業職として、飲料メーカー、保険・金融、不動産、文具メーカーを担当し、企 業ブランディングにおける、 コミュニケーション領域から新規事業開発まで幅広いプロデュース業を経験。 社内プロジェクト、“恋する芸術と科学“に参画。 現在はUNIVERSITY of CREATIVITYにてプロデューサーを務めている。

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