2022.11.21

Human Creativity

【連載】Z EYES トビタテ!Z世代の視点 Vol.10

この連載はUNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)×トビタテ!留学 JAPAN*が企画した連載プロジェクトです。本プロジェクトは、海外経験のあるトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム奨学生(以下、トビタテ生)を対象とし、トビタテ生が各々持っている"創造性の種"を明らかにします。“創造性の種"に触れ合うことで、思考・発想の転換の第一歩を踏み出し、皆さんが何らかの「アクション」を起こすきっかけになれば幸いです。

#Z世代 



プロフィール
横浜出身。トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム大学生コース10期生。在学中に難民問題に興味をもち、ヨルダンに9ヶ月滞在。シリア難民の女性が作るハンドクラフトを製作・販売する雑貨ブランドでインターンを行う。帰国後は、日本で難民として暮らす人々が働くエシカルパソコンブランドで勤務。難民をはじめ故郷を離れて暮らす人々が安心して暮らせる仕組み作りに携わりつつ、人とのつながり、ものづくりなどを通した心豊かな暮らしを目指し、日々実験中。



留学中に感動したモノ・コト、その中で感じたクリエイティビティとは



シリア難民の女性などが刺繍・縫製を行うブランド「Tribalogy」の雑貨。
休学してヨルダンに滞在していた時、インターンをしていたブランドです。
「可哀想だからという理由で買ってもらっていては、長続きしない。本当に美しいものを。」
ブランドの創設者兼デザイナーの林芽衣さんの揺るぎない哲学と、女性たちの細やかな作業で生み出されるハンドクラフトは、作り手にも、手に取る人にも力を与えます。
雑貨を作る女性たちは、仕事をすることで収入を得、手作業により内戦の記憶から離れ、仲間と共に仕事をすることで人との繋がりを感じられる。
雑貨を買う人は、美しい雑貨を手に入れられ、ものを買うことで誰かの役に立っていると思うことができる。
ものが人をエンパワーメントする、素晴らしい例です。

 

 


帰国後・最近感動したモノ・コト、その中で感じたクリエイティビティとは





誰かの大切にしたものや、そこにさらに別の人のらしさを加えたものに魅力を感じるようになりました。
具体的には、母からもらったアクセサリー、ヴィンテージショップで手に入れた古材など。
 
誰かが使ったもの、特に大切な人が大事にしたものは、ものや、ものだけでなく人に対して丁寧に向き合いたいという気持ちを起こす力があるように思います。誰かが使わなくなったものを受け継ぐことで、ものの廃棄や新しいものの購入も減らせるので、地球に優しくいられるところも気持ちがいい点です。
また、誰かが大切にしたものに自分らしさを加えると、それを持つたびに自分の創造性を再確認することができます。祖母からもらい、コーヒーのかすを使って自分で染めたランチバッグはお気に入りです。 



私にとってのクリエイティビティとそれを今後どう活かしていきたいか?


前向きさ、遊び心、斬新さ、優しさを持って何かを生み出そうとする姿勢が、クリエイティビティや創造性と呼ばれるものではないかと思います。この意味でクリエイティビティは、何かを生み出そうとするその人そのものを表すことばであると同時に、生み出したものがそれと出会った人をわくわくさせたり、優しくさせたりする時、生み出されたもの自身にもクリエイティビティがあるといえると思います。つまり、絵画も、手作りの棚も、聞いたらわくわくしてしまうアイデアも、クリエイティビティを持ちうるのではないかと。
その姿勢を抱きつつ、これから先は、難民など故郷を離れて暮らす人々をはじめ、生きづらさを感じている人、そうでない人も皆が落ち着けて、前向きに動き出す力が湧いてくるような機会をつくりたいなと思います
 

自分を表すハッシュタグ

# 真っ直ぐ
# 薄味
# 好奇心
 

尊敬するヒト・モノ

晴れた日の朝
あたたかく美しい朝の光で、爽やかな空気は、一日のはじまりから感動を届けてくれます。
 

最近感じたクリエイティブなモノ

味噌汁
味噌汁は、忙しない一日を終えた後に落ち着いた気持ちにさせてくれます。そうやって心身を整えてくれるので、また頑張ろうというエネルギーが溜まります。
一緒のシェアハウスに住んでいる人たちも喜んで飲んでくれるので、人との繋がりを生み出してくれる存在にもなりました。
最近は味噌を作ることから始めたりで、味噌汁を形作るものたちの世界の奥深さに驚かされています。

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*トビタテ!留学 JAPAN とは
文部科学省の官民協働留学促進キャンペーン。若者の留学機運を高め倍増する目標を掲げて2013年にスタート。主な取り組みである「日本代表プログラム」は、100%民間の寄附を財源とし、民間企業約250社から123億円以上の寄附を受け、返済不要の奨学金でサポートする留学支援制度です。既に約9,500名以上を選抜し約100か国に留学しています。その他、高校生向けの海外関心喚起施策「#せかい部」を展開するほか、オールジャパンで留学を応援しています。
https://tobitate.mext.go.jp