2022.10.18

Sustainability

【連載】ISSUES Vol.5: テラ・ルネッサンス

創造性で社会を変えるために、いま取り組むべき課題とは?社会課題に最前線で取り組むNPO・NGOなどの団体によるリレー連載。

#【連載】ISSUES   #SDGs  #サステナビリティ  #教育 


認定NPO法人テラ・ルネッサンス鬼丸昌也と申します。
大学4年生のときに、カンボジアを訪れ、地雷除去現場の視察や、地雷被害者の体験談を聞く機会に恵まれました。非人道的な兵器・地雷がもたらす悲しみに触れ、「この問題を解決するために、何ができるのだろう」と自分に問いかけてみたのです。地雷除去技術もない、地雷除去のために、多額な寄付ができるわけでもない僕にも、できることがあったのです。それが、「伝えること」でした。カンボジアから帰国後、あるNGOの会合から、地雷問題に関する講演を始めました。口コミで講演に呼んで下さるところが増え、2001年中に90回も講演を行なうことができたのです。結果、講演を聞いた人の中から「寄付をしたい」「一緒に活動したい」という人々が現れ、テラ・ルネッサンスが立ち上がったのでした。




講演で集めた募金を、カンボジアの地雷除去団体(NGO)に寄付するところから始めた、テラ・ルネッサンスの活動も、現在では、地雷除去支援に留まらず、地雷被害者、元子ども兵、難民などの紛争で苦しみを抱えている人々の「自立」を支援するために、職業訓練、識字教育などを現場の状況で組み合わせて実施する「自立支援」を実施しています。その対象国は、カンボジア、ラオス、ウガンダ、コンゴ(民主共和国)、ブルンジ、ウクライナ、そして日本(東日本大震災復興支援)の7カ国に渡ります。

 




例えば、ウガンダにおいて元子ども兵の社会復帰(自立)支援においては、対象となる元子ども兵一人あたり、3年間に渡って支援を行います。支援を開始して、最初の1年半は、食費、医療費も支給しながら、テラ・ルネッサンスの社会復帰支援センターに通ってもらいます。そこで、技術訓練、識字教育、心理的ケアなどを実施するのです。支援から1年半たった時点で、習得した技術を生かして、事業(開業)計画を立ててもらいます。そして、テラ・ルネッサンスが彼ら彼女らに、開業資金を貸し出すのです。後半1年半の間、スタッフが伴走しながら、事業を展開していきます。支援を卒業する時点(3年目)において、そのまま店を続けてもいいですし、開業経験を活かして、就職してもいいのです。結果として、今までウガンダで支援をした元子ども兵は、支援前128円だった月収が、支援終了後、7,008円までに向上しています。



元子ども兵の社会復帰(自立)支援のように、紛争で苦しみを抱えた人々の自立支援は、急務です。なぜなら、ウクライナ紛争のように、まだまだ世界中には、多くの紛争が起こり、続いているからです。支援を続けるためには、多くの皆さんの関心が必要です。その関心を、ぜひ寄付という形で表していただけないでしょうか。テラ・ルネッサンスでは、多様な寄付の機会があります。例えば、佐賀県の「ふるさと納税」を通じて、自立を支援することもできます。この場合、美味しい佐賀県産品も返礼品として入手することも可能です。その他にも、書き損じハガキ、読み終えた本などの買取代金が、寄付になる仕組みを準備しています。ぜひ、皆さんの状況に合わせた「寄付」の方法で、紛争で苦しみを抱えた人々が、自立のために歩みだしているのを応援してください。

・テラ・ルネッサンス(寄付で応援する) 
・ふるさと納税で応援する 
・書き損じハガキ、読み終えた本などの買取代金で応援する
 → 書き損じハガキ
 → 古本




Catalyst
img
鬼丸 昌也
特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス理事・創設者

特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス理事・創設者。1979年、福岡県生まれ。立命館大学法学部卒。高校在学中にアリヤラトネ博士(サルボダヤ運動創始者/スリランカ)と出逢い、『すべての人に未来をつくりだす能力がある』と教えられる。2001年、初めてカンボジアを訪れ、地雷被害の現状を知り、「すべての活動はまず『伝える』ことから」と講演活動を始める。同年10月、大学在学中に「全ての生命が安心して生活できる社会の実現」をめざす「テラ・ルネッサンス」設立。2002年、(社)日本青年会議所人間力大賞受賞。地雷、子ども兵や平和問題を伝える講演活動は、学校、企業、行政などで年100回以上。遠い国の話を身近に感じさせ、一人ひとりに未来をつくる能力があると訴えかける講演に共感が広がっている。

Read More