2021.11.11

Sustainability

tokonoma vol.1 tetsuya tsuji

神奈川県南足柄市出身の私は、25年ほど前から西伊豆のある1ヵ所にだけ通い続けていて、いつも釣れた魚の美しさに魅了されてきました。


ここ数年、親しくなった漁師さんたちから「獲れる魚が変わってきたし、時期もズレてきた」「磯が焼けてきた」という話を頻繁に聞くようになりました。明らかに海の環境が変わってきている中でいま、見られる魚を記録したいと思ったんです。


獲れた直後の美しさをいかに記録するか、試行錯誤しました。結果、ライトは使用せず、光は太陽光のみ、釣れた直後にその場でセットの中で撮影する手法に至りました。初めてこの方法で撮影した時、衛星写真で撮った地球の色みたいだと思ったんです。自然界のものは自然の光でこそ美しく輝くのだと感じました。


撮影はカツオや鯛など、誰もが知っていて食卓に並ぶような魚に限っています。魚の美しさを見せる作品ですが、綺麗な熱帯魚を撮るのとは、少し意味が違います。


撮影のきっかけは、やっぱり僕の個人的な記録欲だと思います。いまはSDGs推進活動を発信する企業も多く、僕自身もSDGs関連の仕事や、学ぶ機会も増えました。ですが、SDGsを学んだから撮影をしたわけではなく、僕自身の体験を通して選んだテーマが結果的に紐づいたように思います。


普段食べている魚の美しさを忠実に記録する。

写真を通して何かを感じてもらえたらと思います。


Catalyst
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辻 徹也
Photographer

神奈川県出身 博報堂プロダクツ フォトグラファー 日本大学芸術学部写真学科卒 APAアワード、日本産業広告賞、日経広告賞、毎日広告デザイン賞、広告電通賞、ADC賞

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