2022.5.9

Sustainability

【連載】Sustainable Sketch by サスデイラボ Vol.3: ウィズタケ

サステナブルドリーマーズなクリエイティブ集団「サスデイラボ」が、エスキースから試作制作までをこなせる職能を活かし、サステナブルな社会をつくるプロダクト、仕組みや思想につながるようなアイデアを提案する連載。

#【連載】Sustainable Sketch 


近年、サステナブルな素材として、竹が見直されている。

主な理由は、その成長の早さにある。「破竹の勢い」ということわざもあるように1 日に 1 メートル以上伸びる例(※)もあり、伐採し続けても材料が枯渇する心配が少ない。

グローバル企業で開発された竹製品には、家具や雑貨などの工業製品も多い。また、日本で竹と言えば、伝統的な日本家屋をはじめ、カゴやザルなどの竹細工、茶道具、楽器など、職人技が感じられる日用品や工芸品を思い浮かべる人も多いだろう。清涼感漂う京都の竹林をイメージする人もいるかもしれない。

その一方で、放置竹林が、土砂崩れや民家破壊などを引き起こすというマイナスな側面もある。
これからの竹との付き合い方はいかに?!サスデイラボの「ウィズタケ」なアイデアを見てみよう。

※農林水産省ウェブサイト(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1301/spe1_02.html


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Sustainable Sketch 01-1:竹のフードコンテナ「タケアワイ」

竹の稈(かん)構造を利用した容器。緑色の表皮を一部削ることで、塗料を使うことなく2トーンのグラフィック表現を生み出すことが出来る。ショップ用のテイクアウト用容器として脱プラに。竹製のスプーン、ストロー、箸と共に。ロゴは焼印。


M子:タケアワイって何かと思ったらtake awayね(笑)。


Taka:容器の脱プラで他のバージョンも考えた。


Sustainable Sketch 01-2:竹のフードコンテナ「タケッパウェア」

「タケアワイ」と同じく竹の稈(かん)構造を利用した容器。蓋はシリコン製で柔らかく伸びるので、竹の断面の形状が多少いびつでもピタッとはまる。一般家庭用としてグラフィックバリエーションを展開する。色は時間と共に変化し、その変化も味わえる。脱プラとして繰り返し使用。


M子:これなら何を入れても美味しく見えそう!


Ippo:縞模様はこけしをつくる時の木工ろくろみたいな機械を使ったりしてね。


Syota:僕は少し細めの竹を使って考えてみましたよ。


Sustainable Sketch 02-1:竹巻エコバッグ

竹筒に巻いた袋状の布を広げるとバッグになる。持ち手が竹筒なので、バッグに入れるものが少々重くなっても手指に食い込まず痛くならない。


一同:おお!


Syota:布は竹とあいそうなやつを選んでみました。


M子:どうやって使うの?


Syota:こんな感じに・・・・。


Sustainable Sketch 02-2:竹巻エコバッグ(使い方)


Syota:そんでもって、持つとこんな感じに・・・・。


Sustainable Sketch 02-3:竹巻エコバッグ(モデル着用)


リングを使えばキーホルダーのようにメインのバッグにひっかけておくこともできる。


M子:リングも竹とあってる!


Syota:他にもアパレル系で攻めてみたんですけど・・・・。


M子:見たい!


Sustainable Sketch 03-1:バンブーツ

ブーツのかかと部分に竹が使われているので、すり減っても躊躇なく交換できる。

モードなコーディネートにも、アジアンやエキゾチックテイストのファッションとも相性抜群。


M子:かかと部分が竹になっただけなのに、随分と印象がかわるわ。


Syota:コーディネート例は例えばこんな感じです。


Sustainable Sketch 03-2:バンブーツ(モデル着用)


Kaji:カッコイイねぇ。僕は子ども向けに攻めてみた。


Sustainable Sketch 04:竹で砂遊び

砂遊びで使う三種の神器(じんぎ)であるスコップ、クマデ、バケツを竹製にすることで、子ども用おもちゃの脱プラに。割れたりしてきたら躊躇なく燃えるゴミへ。


M子:かわいい!スコップはどうやってカットしたの?


Kaji:バンドソーやね。金属とか木材とかを切断する工具。


M子:へ~!


Kaji:おもちゃってプラスチック多いよね。プラスチックが全て悪というわけではないけど。


M子:昔のおもちゃに竹トンボとか竹馬とかあるけど、そういうのとは違う雰囲気ね。


Kaji:それから、竹って食べられるよね。


Sustainable Sketch 05:パンダといっしょに竹たべよう!

メンマ、竹ノコ、竹パウダーなどを混ぜたアイス。クリームソーダにのせて竹ストローをさして、清涼感を感じられるデザートに。棒アイスならぬ竹アイスは、持つ部分もパッケージにも竹が使われていて清涼感は抜群。脱プラにも。


Ippo:アロエみたいな感じかなぁ。


M子:食感を楽しむ感じかぁ。美味しいかも!


Kaji:竹を食べてるパンダの横とかで竹アイス売ってたらみんな買うんとちゃうかなぁ。


M子:パンダがいる動物園限定になるわね(笑)。


Ippo:パンダの黒つながりで竹炭はどうだろう。


M子:竹炭って消臭効果があるのよね。


Ippo:そうそう。で、インテリアで展開するのはどうかなあと。


Sustainable Sketch 06-1:竹炭布(ちくたんぷ)

竹の繊維で作られたカーテン状の布。ポケットがあって、竹炭を入れることで室内の消臭に。逆光により竹炭と竹炭の隙間から光がこぼれ落ちる時、消臭と美しさを両立させる。


M子:壁一面が竹炭でびっしり!消臭効果は高そうね。


Ippo:壁一面じゃないタイプも考えた。


Sustainable Sketch 06-2:竹炭竹(ちくたんちく)「ふにゃふにゃ」

竹の繊維で作られた布でできた長細い袋状のもの。かわいいステッチで節部分を表現。

カーテンレールに吊り下げられるようにフックが付いていて、1本だけでも使用できる。たくさん吊るすことで竹垣のようなインテリアにもなる。L=1.8MΦ50ミリ程度。


M子:「ふにゃふにゃ竹で固結び」と言いたかった感じね(笑)。


Ippo:竹そのものではなく、竹林との付き合い方も考えてみた。


M子:竹林まるごと?


Sustainable Sketch 07:BAMBOO MAZE PARK

竹林の竹を様々な高さで切ったり、曲げたり、ロープや竹で仕切るなどしてシンプルな構成ながら多彩な表情を生み出す竹の迷路。

竹の成長が早く、同じコースは二度と現れないラビリンスなので、行方不明者多数で社会問題になる可能性大?!

食料危機を救うと期待される昆虫食の土壌としての活用が進むよう整備されている。


一同:おぉ!


M子:めちゃくちゃ描き込んでる!


Ippo:それから、竹のクイズも考えてみたんだけどわかるかな?


Sustainable Sketch 08:竹クイズ


M子:初級編と中級編はわかったけど、上級編は、えーっと・・・・。


Taka:垂直な人ってことじゃない?


M子:ああ、そっか!


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日本では、竹の種類別の特徴を活かして有効利用されてきた。例えば、節間が長く弾力性があるマダケは工芸品や建築資材として、厚みがあり柔らかいモウソウチクは、煮物や焼き物などの料理に、という具合だ。縄文遺跡からも竹でつくられたものが出土するほど竹との付き合いは長い。


インテリア、消費財、建築など様々な領域で竹製品が増えてくる中、製品に対し、加工過程における化学薬品の質や量、栽培にかかる労働力、長距離輸送などについて持続可能性への疑問を投げかける声もある。


竹クイズはさておき、デザインの力によって竹との新しい付き合い方の展望が開けそうだ。



●Profile

サスデイラボ:

2021年5月に結成。サステナブルへの探求心を認め合い、研究と実践を行うクリエイティブ集団。評論するよりアイデア出そうが暗黙の了解となっている。穏やかで熱く、駄洒落好きな面々。

Taka:早川貴章(プロダクトデザイナー/ http://chodesign.jp

Kaji:梶本博司(プロダクトデザイナー/ http://hiroshi-kajimoto.com

Ippo:古小路一歩 (インテリアデザイナー/ https://www.hutocolo.com

Syota:組地翔太(プロダクトデザイナー/ http://www.kumijidesign.com/

M子:早川昌子(環境NPO事務局/「古民家びと」編集長 https://cominka.jp